反応染料インクジェットプリントについて
反応染料インクジェットについて少し説明してみます。
できるだけ簡単に説明します。
参考になれば….
反応染料インクジェットプリントの工程
前処理→インクジェットプリント→蒸し→水洗→乾燥
1.前処理
スクリーンでは糊剤とカラー(色の素)を混ぜてプリントしますが、インクジェット場合は糊剤のみ、先に生地つけていきます。
弊社ではコーティングと言う手法で生地の表面で発色させるため、高発色のプリントができます。
ちなみにインクジェットの工程で最も重要な工程です。
この工程がうまく行かない限り良いプリントや発色が安定しなくなるからです。
2.インクジェットプリント
プリンターにセットしてプリントしていきます。
弊社では独自の色調整をおこなっており、高発色なプリントを行なっております。
色の調整については長年捺染業を営んでいますので、経験と実績を元にお客様のご希望の色に合わせれるよう、日々技術を磨いております。
3.蒸し
実はプリントしたあと、蒸しを行わないと、反応染料が生地と反応してくれません。
蒸すことで、生地と染料が一体化し染着するのです。
ですから蒸す前に洗ったら色が落ちてしまいます。
4.水洗
反応染料はすべての染料が生地と一体化して染着するわけではないため、生地と反応しなかった染料を洗い流します。
洗いが不十分だったり、色によって移染しやすい場合がありますので、弊社は連続式ではなく、個別での水洗方法を行なっており、生地の様子を確認しながら、しっかりと洗いを行なっております。
5.乾燥
水洗工程を終えた生地を乾燥します。柄の斜行などに注意して乾燥していきます。
生地が乾燥時に縮むため、弊社では縮率を考慮しプリントを行なっております。
以上簡単ですが、興味がある方の参考になればと思います。
わからなことがあればお気軽にご相談ください!!
株式会社マルスギ捺染 社⻑
杉原 智博
1982年⽣まれ、名古屋市出⾝
双⼦を含めた4児の⽗親
趣味・特技:空⼿三段、好きな⾷べ物:ラーメン、嫌いな⾷べ物:昆布
資格:繊維製品品質管理⼠(TES)
布のプリント⼯場「株式会社マルスギ捺染」代表。「困ったときに相談できるプリント&縫製⼯場」を営んでおります。4⼈の⼦宝に恵まれて、仕事に家庭に⽇々奮闘中!!