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手ぬぐいの生地について

今回は手ぬぐいの生地について解説していきたいと思います。

手ぬぐいの生地は大きく分けて
・文
・岡
の2つに分かれます。

文というのは20の糸で織った生地、岡は30の糸で織った生地
まずはここを押さえていただければと思います。

これの糸の本数を増やしたものを文は特文、岡は特岡という名前になります。
本数が多くて良い岡=特岡」と覚えていただけば良いかと思います。

もちろんこのほかに本数が少ない生地や特岡よりもっと本数の多い生地もあります。(浴衣用の生地など)など
その他に機屋ごとに名前をつけている生地もあります。
それが弊社の生地でいうと桜岡となります。
これは弊社がお願いしている、知多の機屋さん(生地を織る工場)の商品名称となります。
そのため「桜岡=岡」 と思っていただければと思います。

弊社でインクジェットプリントをするにあたって
特岡にはシルケット加工という加工をしております。
これは反応染料の発色を強くし安定させる効果があります。
通常の生地のP下と呼ばれる生地には基本施してある加工です。

手ぬぐいの場合は原来、柄をつけるとしたら注染だったわけです。
注染の場合は染料を沢山使い染めるため、濃い色を発色し裏抜けさせることができます。
インクジェットやスクリーンプリントの場合は、少量の染料で発色させるためシルケット加工の手助けが必要
となるわけです。

そのため弊社の「特岡=シルケット加工された特岡」となります。

ちなみに桜岡の場合は、注染や反応染料スクリーンのために、長い時間晒をした生地になっております。
そのため弊社の「桜岡=染料用に長く晒した岡」となります。

顔料の場合は、染色するというよりは、生地の上に接着するイメージですので晒時間が短くても良いのです。

結構マニアックな内容となってしまいました。

現在業界内で手ぬぐい生地の不足状態が続いております。
これはコロナ禍により多くの機屋さんが廃業してしまったためと言われております。
生地不足で頭を抱える中、ご説明する機会も多いので、今回は手ぬぐい生地につて説明させて頂きました。

以上弊社の手ぬぐい生地についての解説でした。