持ち込み生地について
今回よく問い合わせがある持ち込み生地について書いていきたいと思います。
基本的に弊社に在庫がある生地については、こちらを使って頂くことをお勧めしています。
特に綿のインクジェットプリントは、生地を選びます。
スクリーン捺染と違い糊剤と混ぜてプリントするのではなく、糊剤を先に前処理し、カラーをインクジェットで撃つことでプリントをします。
そのためインクの入り込みがスクリーンより浅くなります。
これにより、天然繊維の糸質、晒品質によって繊維カスによる白抜けが出やすくなります。
弊社ではプリント試験を行い、白抜けが出にくい生地を集めております。
私たちもお客様に良い商品を届けたいと思っております。
そのため綿生地については極力弊社の在庫から使って頂くことが無難と思います。
反応染料で染まる生地、レーヨン、シルク、麻などは弊社では在庫しておりません。
こちらについては1反物購入しテストするリスクを容認できるようでしたら、弊社で一緒に探すこともできます。持ち込んでテストさせて頂くこともできます。
ただし生地要因による不良と、それに伴う加工費については全額ご負担頂くことになります。
私たちのお得意様では、レーヨンやウールの生地を持ち込みでプリントさせて頂いている方もいらっしゃいます。お客様のご商売の中で、リスクが取れる段階になってからのご検討をお願いしております。
ポリエステルの昇華転写については、結構持ち込み生地がうまくいくことが多いです。
こちらはテストも簡単ですので、お気軽に相談していただければと思います。
持ち込み生地の場合、まずプリント用に製造してある「P下」の生地かどうかまずこれを購入元に確認してくださいね。
「P下」生地でない場合はうまくプリントできなことが多いですし、「P下」の生地でなければ基本的にお断りさせて頂きます。
以上またご不明点があればお気軽にお問い合わせください。
株式会社マルスギ捺染 社⻑
杉原 智博
1982年⽣まれ、名古屋市出⾝
双⼦を含めた4児の⽗親
趣味・特技:空⼿三段、好きな⾷べ物:ラーメン、嫌いな⾷べ物:昆布
資格:繊維製品品質管理⼠(TES)
布のプリント⼯場「株式会社マルスギ捺染」代表。「困ったときに相談できるプリント&縫製⼯場」を営んでおります。4⼈の⼦宝に恵まれて、仕事に家庭に⽇々奮闘中!!