よく聞かれる質問について(Q&A)
写真は昨日の谷汲工場です。始業以来初めて大雪です!
工場長の河合と雪合戦しようと思いましたが、一生懸命仕事しており、相手にしてもらえないのでやめときました。
なので、私も真面目に弊社のプリントについて、少し解説できるようによくある質問(Q&A)を作ってみました。
ご参考になればと思います。
Q.何mからプリントできるの?最小ロットは?
正直1mでもプリントすることはできますが、1ヶ月に何回もご注文頂けるお得意様限定としています。まずは11mが最小ロットと考えて頂ければと思います。そして加工費用(円/m)も11mぐらいが値段も落ちついてきます。
Q.カラー生地にプリントできるの?
カラー生地にプリントできる手法はTシャツのラバーのようなプリント、もしくは薄い色の上に顔料プリントと言うパターンのみになります。弊社の場合は顔料プリントはスクリーン捺染のみでの扱いとなりますので、インクジェットでは対応できません。インクジェットの場合はカラー地色もプリントするパターンとなります。
Q.プリント裏に通る?
基本的には裏にプリントは通りません。特にインクジェットプリントは生地の表面上で発色させるため裏には基本浸透させないような手法をとっています。スクリーンでは多少は浸透しますが、基本「裏通り」については保証しておりませんので、成り行きとなります。裏に通すためには「手捺染」「注染」という手法により染められます。協力工場のネットワークもございますので裏通しの綿のぼりも対応することができます。まずは手法などお困りでしたらご相談ください。
Q.Tシャツはやってないの?
これまではTシャツのお問い合わせについてはお断りしてきました。理由は自分たちが作っていないものをを受注しようと思ってなかったから….でも最近少しずつ分かってきたのは、お客さんは私や、弊社に相談してきてるってこと
「もちろんどこで作るかも大事だけど、誰に相談するかってのも大事」
そんな事に気づきました。
そして、先日コロナ禍で廃業された会社から、Tシャツプリントの職人と設備を入れ込みました。設備はこれから組み立てといった感じで職人も今は弊社に慣れてもらっています。今後は自社プリントで対応することが可能になる予定です。ちなみにガーメントプリンターもございます。もちろん、Tシャツなどに関しましても、協力工場のネットワークもございます。是非ご相談ください。
Q.麻やシルク、レーヨンはやってないの?
反応染料を積んでおりますので、もちろん染色は可能です。ただ、生地への反応インクジェットという手法、生地を選びます。できる生地、できない生地がございます。生地の白あとが残るネップ、生地の斜行など様々な問題が出る可能性があります。
今の所、シルクや麻、レーヨンはすべて持ち込み生地での対応となっております。この場合、うまく行かない場合でも人が動く以上、工賃を頂かなくてはなりません。私達も良いものを作りたいと思っておりますので、あまりお客様にギャンブルはおすすめしておりません。しかしながら冒険心でプリントして頂いて、上手くいった例も多々あります。ご検討下さい。
もちろん弊社としても麻、シルク、レーヨンもテストしていく予定です。
弊社の在庫生地にラインナップできるようにがんばります。
Q.ニットはやってないの?
最近少しずつ挑戦しております。ただ、こちらも、麻やシルクなどと同じで、良いものを作って頂けるようテストを繰り返しております!今の所の綿スムースは上手くプリントできてます!
思いつくところを書いてみました。いきなり、マニアックな内容になってしまっていたかも??
インクジェットやスクリーンプリントのことを皆さんに知ってもらえるよう、少しずつ技術的な情報もこのブログで発信していきますね。
株式会社マルスギ捺染 社⻑
杉原 智博
1982年⽣まれ、名古屋市出⾝
双⼦を含めた4児の⽗親
趣味・特技:空⼿三段、好きな⾷べ物:ラーメン、嫌いな⾷べ物:昆布
資格:繊維製品品質管理⼠(TES)
布のプリント⼯場「株式会社マルスギ捺染」代表。「困ったときに相談できるプリント&縫製⼯場」を営んでおります。4⼈の⼦宝に恵まれて、仕事に家庭に⽇々奮闘中!!