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昇華転写について

今回は昇華転写について説明していきたいと思います。
ポイントを箇条書きにまとめました。

①昇華転写はポリエステルにプリントする技法である。

②インクジェットで紙にプリントして熱をかけることでプリントする。

③紙に高温の熱をかけ、紙からインクをガス化(昇華)し、布に染色する。

④高温をかけて染色するため、染色後は逆に高温に弱い。

 

工程を写真でご覧ください。

1.インクジェットで紙にプリントしている工程

2.転写工程

 

よくTシャツなどのカッティング転写と勘違いされることが多いですが
カッティング転写はシールのような感じ、布に貼り付けるイメージです。

たまによく貼り付いておらず取れてしまったということがあります。
近年はあまりないですが、昔はよくありました。
友達が高い服を買ったけど、1回洗濯したら取れてしまったと凹んでいたのを思い出します(笑)


その点、昇華転写は分散染料という染料で染めており、化学結合で布と一体化しています。
そのため摩擦や洗濯に強いのです。
あと貼り付けていないので、生地の風合いのままになります。
(厳密には高温をかけるためポリエステルの布自体がヒートセットされ少し固くなります。)

最近ではスポーツのユニフォームなどでもよく使われるようになりました。

通常の染色と違い、汚染水が出ないことも、エコなプリント方法と言えます。

発色も良く、インクジェットプリントの中で最も美しく、プリントできる方法といえます。
そのため細かな表現が必要なアニメ商材や、近年では法被なども良くこの染色方法でプリントしております。